私は、母の勧めで高校の衛生看護科に入学し、まずは働きたいという気持ちがあったため、看護師取得のための進学はせずに、准看護師として働き始めました。その間、結婚、育児をしながらの仕事でしたが、とても充実していました。
充実していたからこそ、自分の中でスキルアップしたい、看護師になることにチャレンジしてみたいと考えるようになりました。そこで、穴吹医療大学校への入学を決心しました。
入学して卒業までの2年間は、仕事、勉強、家庭の両立が本当に大変でしたが、一緒に学ぶ仲間と励まし合い、大変な時間もあっという間でした。自分に本当にできるのか、やり遂げられるか不安でいっぱいだったあの気持ち、国家試験勉強に仲間と一緒に涙を流しながら挑んだあの気持ち、今でも鮮明に覚えています。
今思うと、本当に充実した2年間で、穴吹医療大学校で一緒に学んだ仲間たち、支えてくれた先生方は、今でも私の大切な存在となっています。
看護師取得後、公立病院に就職し、様々な経験の中で、病院から自宅に帰りたい患者さんを支援したいと、退院調整にも関わりました。ご家族から、住み慣れた家で、本人の希望通り自宅で最期を迎えることができて、本当に良かったという声を聞き、今度は在宅看護がしたいと思い、訪問看護認定看護師を目指しました。
仕事をしながら認定コースに通い、訪問看護認定看護師を取得しましたが、その過程は穴吹医療大学校で働きながら学んだ経験があったからこそ、やり遂げられたことだとつくづく感じています。
訪問看護認定看護師になった今、これからは、地域包括ケアシステムの中で、自分の地域でまずできることを探し、一歩踏み出そうと思っています。